杉の泊いぬ日記 ・ 2

バセットハウンド 福 人の優しさを教えてくれた日

ある年の冬。半世紀ぶりの豪雪となったそのシーズンの雪が、主役の座を小鳥たちに譲ったことにやっと人間が気づき始めた頃。

人間は、赤い実の周りで愛をさえずる小鳥たちに見惚れていました。
足元には一匹の犬、そして別の三匹の犬が人間の側を離れ林の中で遊んでいました。
しばらくして、人間の足元に寄り添っていた一匹の犬は、林の中で遊んでいる彼の息子犬の叫び声を聞きました。
足元に寄り添っていた一匹の犬は、大急ぎで林の中に飛び込みました。
彼の息子犬と同じように林の中で遊んでいた他の二匹の犬も大急ぎで彼に合流しました。
人間の足元に寄り添っていた犬と、彼の息子犬と同じように林に入って遊んでいた二匹の犬。
三匹の犬が息子犬の捜索を開始しました。
そしてそれはすぐに成功しました。
息子犬と、林の中で遊んで二匹の犬はすぐに人間の元へと戻ってきました。
けれども、人間の足元に寄り添っていた犬だけは戻ってきませんでした。
待っても待っても戻ってきません。
呼んでも呼んでも返事をしません。
探しても探しても姿が見えません。
夜が来て朝が来てまた夜が来て朝が来ても
待っても待っても戻ってきません。
呼んでも呼んでも返事をしません。
探しても探しても姿が見えません。
そしてまた夜が来て、そしてまた朝が来ても
人間の足元に寄り添って犬は家族のもとへ帰れませんでした。


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歳月は流れ。息子犬は成犬になり、同じように林の中で遊んでいた犬のうち一匹は老犬に、もう一匹は病のため天に召されていました。
そして、あの時とは別の犬たちが、人間と、成犬となった息子犬と、老犬となった犬という家族のもとで幸せに暮らしていました。


稲刈りが終わり、青いどんぐりが道に転がり、木の実が色を変え始めた頃。
ある日、人間の元に けいさつしょ から電話がありました。
「おっほん、我輩はこの街の平和を守るけいさつの人です。『あなたのもとへ帰るはずの犬が道にぽつんといます』 という通報がありました。
我輩はこの町の平和を守るけいさつの人なので、あなたとあなたの家族である犬の平和を守るために、ずーと前にあなたの足元に寄り添っていて、
それから家族のもとへ帰れなくなった、あなたの家族のである犬      あーーーややこしい!!!!! 
おっほん失礼。
とにかく、その犬を保護して家族のもとへ帰すべく探し回りましたが、おっほん、イヤ申し訳ない見つけることができませんでした。
いやはや面目ない。しかし、これからもこの街の平和のためあなたの家族であり、あなたのもとへ・・あ・あれ??
いや、とにかくその犬を見かけたらお家に帰れるように尽力します。そして、早くおうちに帰れることを心から願っています。」

人間は人間。
犬は犬。
人間と犬という家族。

暖かく優しい周りの人々。
周りの花たち。
周りの鳥たち。
周りの風たち。
空たち、草たち、土たち。
実はすべて家族なのかもしれないな・・と人間は考え始めています。




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目撃情報をいただいた辺りを明日、探してみます。
ありがとうござます。
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by kubifurobo | 2008-09-20 23:58 | 新しい家族募集犬 迷い犬情報

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